救仁郷さんのあやしげな世界 : Compliance : 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法): F 未判定外来生物の指定と規制 inserted by FC2 system


『外来生物法』F 未判定外来生物の指定と規制
◇ 同属全てが巻き添えに ◇
    
 ある生物が特定外来生物に指定されるとその生物の同属がすべて巻き添えにされてしまうことがあります。
 今回、ナガエモウセンゴケ(Drosera intermedia)が指定されましたので、モウセンゴケ属(Drosera)が巻き添えに為ってしまいました。


 特定外来生物に指定された生物の同属は生態系等に係る被害を及ぼすおそれがある疑いのある外来生物として次のいずれかに指定されることがあります。
  
 ・「未判定外来生物」
 ・「輸入の際に種証明書が必要な外来生物」
  
 ナガエモウセンゴケの特定外来生物に指定の余波でモウセンゴケ属が「輸入の際に種証明書が必要な外来生物」指定されました。
  
 この結果、モウセンゴケ属を輸入する際に次の制限が掛かります。   
  
 ・輸入時に公的機関が証明した種類名証明書が添付されていること。   
 ・輸入できるのは成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港及び福岡空港だけ。  
  
 まず、輸入便は成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港及び福岡空港を通過するように手配しなければなりません。そこで通関や植物防疫などと同じように判定されます。
 その際には輸入したモウセンゴケ属の種ごとに「公的機関が証明した種類名証明書」が無いと我々に引き渡してはもらえません。
 
 「公的機関が証明した種類名証明書」、こんなもの海外の業者や趣味家が用意してくれるでしょうか?
 まず無理ですよね。
  
 そこで管理人は平成28年のパブリックコメントで環境省に問い掛けました。
 「輸出国に種類証明が可能な公的機関が存在しない場合が多いため、種類名証明書の提出を求めることは事実上の輸入禁止に相当する。」
 
 帰ってきた回答はこれです。
 「特定外来生物に指定されたナガエモウセンゴケとの判別が容易にできない生物については、輸入時に種類名証明書が必要な生物に指定することが妥当と考えています。モウセンゴケ属の輸入を防ぐことは目的としていません。」
 「また、種類名証明書については、国内の登録機関から発行されたものを添付することも可能です。」
 
 
 そうか国内の登録機関で証明して貰えるのか。ではどんな手続きだろう。
 
【国内登録機関】
 一般財団法人自然環境研究センター 外来生物管理事業部
 「外来生物法第25条第1項に基づく証明書の発行について」
 
 なに!
 「卵、幼虫、幼生、幼体、幼鳥、仔稚魚、未成熟個体、異常個体(極端な個体変異)、種子、葉、茎・根など植物の一部などであって、種の特徴が十分にあらわれていない資料による判定申し込みは受け付けられません。
 「判定手数料:30,000円 証明書発行手数料:3,000円の計33,000円」
 
 やっぱり事実上の輸入禁止じゃないか!!!
 
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