現在(2022)の自生地状況
現在(2022)の自生地状況
奈良県での生育状況①

奈良県での生育状況②
ムジナモの自生地の状況については、食虫植物研究会会長であった小宮定志氏が平成元年(1989)に詳細に報告しています。
「ムジナモとその最後の自生地宝蔵寺沼」
 
2020環境省レッドデータブックにて環境省絶滅危惧種検索をすると7県の絶滅と1県の生育が記載されているが、都道府県検索を行うと全9県の記載があり新潟県(絶滅)の記載が漏れていることが判る。

さて、問題の生育する1県は奈良県であります。 
レッドデータブックにも 
「奈良県の1メッシュで現存が確認された。しかし、この個体群はおそらく人為的に導入されたものとみなされた」 
とあるように愛好家の方放流したものであります。
それが自然繁殖を繰り返し、今や素晴らしい状態になっています。
個人がやったことなのですが、これが許可を得ての話かは不明なので、その賛否は論評しません。
また場所の発表しませんが、見学の機会を持ったので写真を載せます。
きっと昔はこんなところがたくさんあったのでしょうね。



と奈良の話は言及を避けていたのですが、管理人の住む静岡県でも2箇所、ムジナモが放流され繁殖している場所が発見されました。
これらは明らかに無断放流と判明しているので国内移入種であり良いこととは言えません。

とは言え、管理人は各々対応を変えてます。
一か所は1990年代に掘られた人造池で元々の生態系があったわけでもないですから、経過観察にとどめています。
もう一か所は自然の池で、記録上イヌタヌキモ・フサタヌキモが見つかっていますが、管理人はイヌタヌキモしか見つけていません。
従ってムジナモは生態系の調和を乱すものとして積極的に駆除しています。

管理人のこの行為についても賛否はあるでしょうが、御意見があれば聞かせてください。
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