ムジナモの花と牧野富太郎、そして・・・
ムジナモの花と牧野富太郎、そして・・・
欧州ではすでに知られていたムジナモ( Aldrovanda vesiculosa )を日本において発見したのは「牧野富太郎」です。
明治23年(1890)5月11日に東京府下江戸川伊豫田村(現江戸川区北小岩:小岩菖蒲園)でヤナギの実の採取をしていた時のことだそうです。
欧州ではほとんど咲くことの無いムジナモの花を観察し発表した事が、おそらく日本で最も有名な植物学者である牧野博士を世に出したきっかけでした。

この年の8月9日には三好教授が「コウシンソウ( Pinguicula ramosa )」を発見しましたので、食虫植物史においては重要な年と言えます。
江戸川区ムジナモ保存会公式HPより引用
ムジナモの最初の発見地、江戸川河川敷の用水池(現江戸川区北小岩:小岩菖蒲園)は大正10年(1921)に国の天然記念物に指定されましたが、わずか5年後の大正15年(1926)に絶滅が確認され、天然記念物から解除されました。

平成2年(1990)に当時の食虫植物研究会の会長、小宮定志氏を中心とした発起人により、「ムジナモ発見百周年記念碑」が建立され(写真)、「NPO法人えどがわエコセンター」がムジナモの保全活動開始し、平成24年(2012)には「江戸川ムジナモ保存会」が発足して小岩菖蒲園のスイレン池でのムジナモ復活に尽力されているそうです。

江戸川ムジナモ保存会」公式ホームページ
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