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メキシカンピンギグループの栽培法

 メキシカンピンギのグループは主としてメキシコを中心とした中央アメリカの熱帯高山に自生し、 一部にはチリやアルゼンチンなどの温帯から亜寒帯に属する地域までに分布するムシトリスミレの仲間です。
 
 途方もなく種類があり、バリエーションも豊富でとても全部について記載は出来ません。
 従って管理人の栽培経験がある種類を中心に記載致します。
 
 メキシカンピンギグループというのは、メキシコの熱帯高山を中心に自生するムシトリスミレのグループで一般的な湿生植物の常湿性種とガレ場のような乾いた生えている耐乾性種が存在しています。

 常湿性種はイソロバ節グループに近い感覚で栽培においてはやや癖があります。
耐乾性種はどちらかというと多肉植物のような感覚で栽培でき、見応えのある花を付ける魅力的な植物なのですが、今一歩、食虫植物マニア受けしてない現状です。




メキシカンピンギグループのステップアップ

P. esseriana
(a)入門編 
 
 メキシカンピンギの常湿性種の入門種はP.シャーピーなのですが、イソロバ節ピンギで解説したので省略。  
 その他の常湿性種は中級以上と考えて下さい。


 ・ P.エッセリアナ ( P. esseriana )
 ・ P.エーレルサエ ( P. ehlersae )
 ・ P.セトス ( P. x Sethos )
 ・ P.ウェサー ( P. x Weser )

 耐乾性種は花期が長く、乾燥に強く、弱光でも大丈夫。  
 夜間に水分・栄養を補給するCAM植物(※)ですから世話も日が暮れてからでOK。  
 忙しい現代人向きです。
 冬期に肉厚になった葉をバラして並べておくと新しい株が発生してきます。
 この旺盛な繁殖がイソロバ節のピンギを凌駕する入門種と言える要因です。
 基礎的な栽培方法を守れば翌年には数倍の株が得られることでしょう。
 
 P.セトス・P.ウェサーは交配種です。メキシカンピンギの交配種は栽培が容易なものが多く、また綺麗なものが多いので入門には最適です。  
 市場に流通している可能性が強いものとしてこの2種を上げました。



P. cyclosecta
(b)初級編 
 
 入門種は多少管理をサボっても持ちこたえますが、初級種からは「メキシカンピンギを栽培しているんだぞ!」との意識が必要になります。
 常湿性種は初級種認定できるものはなく耐乾性種を2種紹介します。


  ・ P.シクロセクタ ( Pinguicula cyclosecta
  ・ P.モラネンシス ( Pinguicula moranensis

 P.シクロセクタはメタリックなブルーの大輪の花を咲かせます。
 P.モラネンシスは和名アシナガムシトリスミレと名付けられるほど古くから栽培されていますが、分類上のゴミ箱的側面があり色んなタイプが存在します。
 その為、一口にP.モラネンシス(アシナガムシトリスミレ)と言っても栽培難度に大きな幅があります。
 他のサイトには入門種と書かれているところもありますが、あくまでそのサイトの方が栽培しているタイプが容易とお考え下さい。
 



P. kondoi
(c)中級編 
 
 ついに常湿性種が登場します。 
 これらは冬芽を形成しないで年中生育し、一般的管理はイソロバ節のピンギに近いのですが、常湿性とはいえ過湿は嫌いますので、用土の水切れは起こさず・過湿は禁物・空中湿度は高くするなど適正条件が厳しくなっています。


  ・ P.エマルギナタ ( Pinguicula emarginata
  ・ P.モクテズマエ (Pinguicula moctezumae
  ・ P.ラウエアナ ( Pinguicula laueana
  ・ P.コンドイ ( Pinguicula kondoi

 P.エマルギナタはその花の形状・模様から交配種の親として良く用いられます。
 これの花はビックリする程小さく、1cm程度しかありません。
 P.モクテズマエは自生地がダム開発で水没しており、他で発見されたとの情報もありません。
 入手した時は大事にして下さい。
 
 乾期休眠性種については基本は入門種と同様です。
 しかし適正条件の幅が狭くなっておりサボると立て直しが効かなくなります。
 なお、その他の大半のメキシカンピンギも中級種に相当すると考えて下さい。


(d)上級(マニア)編
 
 この3種は難度と言うよりも常湿性種や乾期休眠性種という分類に当てはまらないものです。  
 「何で巧くイカンのや!」とか「これだけ苦労してこの花か」とかを自虐的に楽しめる重症のピンギ患者のみ手を出して下さい。


   P.ギプシコラ ( Pinguicula gypsicola
   P.フィリフォリア ( Pinguicula filifolia
   P.イマキュラータ ( Pinguicula immaculata )  
   
 えぇっ! P.ギプシコラはそれほど難しく無いでしょう? の声もありますでしょうが、癖もかなりあり通常の食虫植物を栽培する感覚ではまずうまくいかず、その辺の意識改革とかなりの腕が必要と思われます。   
 P.フィリフォリア同様ですし、P.イマキュラータに至っては拙者は咲かせたこともありません。   
    
 その他にもマニア向けの品種がありますが、初心者の方は心配いりません。まず入手不能です。    
 
メキシカンピンギグループのステップアップ


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