Drosera tokaiensis
D. tokaiensis

学  名Drosera tokaiensis
命 名 等*****
和 名 等トウカイコモウセンゴケ /D. トウカイエンシス
分  布日本(静岡県以西)
栽 培 法温帯常緑系
栽培難度★★☆☆☆
増 殖 法播種
特記事項*****

 ◆あやしいコラム

唯一の日本固有ドロセラ?

昔はコモウセンゴケ関西型(6倍体)と呼ばれ、葉と葉柄に若干の区別が付くがコモウセンゴケのバリエーションと考えられていました。
近年(1991年)モウセンゴケコモウセンゴケが遠い昔交配し倍数化したと確認され、分類が見直されました。
詳しくはコラム「トウカイコモウセンゴケの起源」に解説してあります。

こういった経緯から唯一の日本固有ドロセラとも言えるのですが、モウセンゴケコモウセンゴケは広く分布し生息域が重なったところも多いので他の国にも産出しているところがあるかもしれません。

ロゼット型のドロセラで、栽培・増殖も容易。
色といい、形といい非常に美しく、僅かな形態の違いと白花種が存在しないことを除き、栽培・増殖ともにコモウセンゴケと何ら変わることが無いのでトウカイコモウセンゴケの栽培についてはそちらをご参照下さい。
混生の状態

コモウセンとトウカイの混生

静岡県は両種とも自生する地域の東端で、天竜川を境に東にはコモウセンゴケのみ分布し、西からコモウセンゴケトウカイコモウセンゴケの両者が分布していると認識していました。

しかし、2004年に食虫植物研究会の小宮・柴田両先生の御指導を受け、天竜川以東の小笠山周辺にもトウカイコモウセンゴケが分布していることを確認し、管理人個人の情報不足を痛感させられました。
2021年の自生地

2021年現在、この自生地でトウカイコモウセンゴケを見つけることが大変難しくなっています。
2002年のFIFAワールドカップ日本開催の際に静岡県のエコパスタジアム周辺道路が整備さましれた。
この時、草ボウボウだったこの自生地は美観の為に手が入りましたが、崖なので草刈りでは対応出来なかったのでしょうがユンボでガリガリ表面を削り取ると言う荒業。
幸いユンボの届かない高さに個体が残っていた為、自生地としては回復しましたが、どうもトウカイコモウセンゴケは余り無かったらしく、見つかる個体はコモウセンゴケがほとんどです。
何固体かはトウカイコモウセンゴケらしいものもありますので、今後も要観察です。
「救仁郷さんのあやしげな世界」TOPページへ
inserted by FC2 system