救仁郷さんのあやしげな世界 : 食虫植物 : 熱帯系モウセンゴケ: 熱帯系ドロセラ inserted by FC2 system


熱帯系ドロセラグループの栽培法

 熱帯系ドロセラと呼ばれるものは ペティオラリス類13種 と プロリフェラ類3種 に加えて D.ビナタ( D. binata )が該当しますが、ペティオラリス類とプロリフェラ類・D.ビナタは全く違うドロセラと言って良いほど栽培条件が異なっています。

 プロリフェラ類については管理人自体が余り栽培経験が無く現時点では省略しています。
 またD.ビナタは「温帯常緑系ドロセラの栽培法」で充分に栽培できるためそちらに記載しています。


 従ってこの「熱帯系ドロセラグループの栽培法」は、ペティオラリス類のみを記載しています。

 ペティオラリス類はオーストラリアの北部に自生するやや大型の鑑賞価値が高いグループで、 管理人が盛んに栽培していた平成18年頃は13種類に分類されていました。
 しかしバラエティが豊富な種類が多く、この先、新種として区分されるものが出てくると思われます。(実際沢山の研究が発表されていて良く判らん状態になっています)

 美しく、立派な株にするという観点に立つ場合はまた別ですが、ペティオラリス類の栽培そのものはそんなに難しいものでは無いような気がします。
 むしろ同じオーストラリア産の球根ドロセラに比べるとずっと簡単。
 下記の基本点をきちっと抑えれば拙者のような未熟な栽培家でも充分楽しめます。

  @.空気中の湿度は充分に保持
  A.冬季は保温(最低10℃が目安)
  B.日照を好むが、蛍光灯でも栽培可能
  C.用土の過湿・目詰まりは好まない
  D.根が非常に長く伸びる

 つまり小型の低地性ネペンテスと同条件です。
 食虫植物が好きだけど温室が持てない為、ネペンの水槽栽培をやっている方。
 あなたの栽培環境でペティオラリス類は栽培できます。


 熱帯系ドロセラグループの基本的な栽培方法

 クドイようですが、この稿は熱帯系ドロセラグループの中でもペティオラリス類について記載しています。
(a)栽培環境(温室等)

  @ ガラス60cm水槽
    (背が高いものが良いが高額、規格水槽は約\2000)
  A 熱帯魚用ヒーター&サーモスタット
    (漏電防止付きのもの 約\1500)
  B 水中モーターフィルター
    (当時/GEX社製:イーロカPF-200 約\1000)
  C コンテナケース

    (水槽に入るもの \100shop)
  D 網又はスノコ
    (水槽に入るもの \100shop)
  E 水槽フタ
    (塩ビ板等 \100shop)

 これらを右図の様にセットします。


(b)植え込み容器(鉢等)

 ペティオラリス類は根がかなり伸びます。
 従って植え込み容器は背の高いものを選択する必要がありますが、市販の鉢等では背が高くなるにつけ口径が大きくなり、場所取りですので管理人はペットボトルを加工したものを用いていました。
 500mLでも充分ですが、他のボトルの株と込み合うようになりますので1Lのボトルを推奨します。
 (※1Lペットボトルの規格が変わり現在では適当な容器がありません。)


(c)植え込み材料(用土等)

 入門者の方は取り敢えず市販の乾燥ミズゴケを水で戻したものを使用するのがベターですが、1Lのボトルにはビックリするほどたくさん必要なので、砂利系の混合用土や赤玉土単用でも良いでしょう。
 管理人はミズゴケと砂利系混合用土の両方に植えて、品種毎により状態の良い方を最終選択していますが、各自の栽培環境によりどちらがよいかは決まると思います。
 管理人の砂利系混合用土は赤玉土をベースに軽石・富士砂・日向土・鹿沼土の等量混合を ブレンドして使っております。
 詳しくはコラム:『自己満足の用土作り』に記載します。


(d)日常管理

 上図の様にセットした水槽は屋外であれば日当たり・通風ともに良い場所に、屋内であれば明るい窓際か熱帯魚用の蛍光灯をセットします。

 高温には非常に強いので年中フタをしたまま置いています。最高温度が40℃を越えることも度々です。
 逆に低温にはめっぽう弱くD.ファルコネリー( D. falconeri )やD.ケネアリー ( D. kenneallyi )は特に高温を要求するようです。

熱帯系ドロセラグループの基本的な栽培方法

熱帯系ドロセラグループ(ペティオラリス類)のステップアップ

 原則、管理人が栽培したことがあるドロセラ、または関心が深いドロセラを中心に解説しています。
 違うルートがありましたら情報としてお教えください。
 なお便宜上入門から上級まで区分けしていますが、ペティオラリス類おいては栽培上の難度差はさほどありません。温度管理の差のみと考えていいでしょう。


D. paradoxa
(a)入門編 
 
 ペティオラリス類の中では最も低い温度で栽培可能で、鑑賞性・入手難度を考慮した場合上記2種を入門種として推奨します。
 株別れも良好、葉挿し増殖なども容易で練習用に持ってこいです。

 
 ・ D.パラドクサ ( D. paradoxa )
 ・ D.ペティオラリス ( D. petiolaris )
 


D. broomensis
(b)初級編 

 入門種同様に低温に耐えうる種です。目安は15℃ぐらい。
 違いは入手難度程度です。


 ・ D.ブロームメンシス ( D. broomensis )
 ・ D.ディラタトペティオラリス ( D. dilatato petiolaris )


D. fulva
(c)中級編 

 この辺りになると国内での流通がほとんどありません。D.ブレイビーコニウスやD.フルヴァなど鑑賞性も高いのですが・・・
 中程度の温度管理となり、目安は20℃ぐらいとなります。


 ・D.ブレイビーコニウス ( D. brevicounis )
 ・D.ダーウィンエンシス ( D. darwinensis )
 ・D.ダ−ビーエンシス ( D. derbyensis )
 ・D.フルヴァ ( D. fulva )
 ・D.カドュカ ( D. caduca )


D. falconeri
(d)上級(マニア)編

 ペティオラリス類で最も人気があるのがD.ファルコネリーでは無いでしょうか。ハート型の捕虫葉は見るものを魅了します。
 管理人の経験上、D.ファルコネリーが一番温度を要求し、30℃ぐらいあった方が良好な生育を示します。
 
 他のものは25℃ぐらいが目安になりますが、D.ラナタ・D.オーデンシスなどの葉柄に毛が生える種は過湿すぎると痛んでくる傾向があります。


 ・ D.ラナタ ( D. lanata )
 ・ D.オーデンシス ( D. ordensis )
 ・ D.ケンネアリー ( D. kenneallyi )
 ・ D.ファルコネリー ( D. falconeri )
温帯常緑系ドロセラグループのステップアップ


救仁郷さんのあやしげな世界
inserted by FC2 system